熱々

な味噌汁を太腿の上にこぼし、あまりの熱さという衝撃に
膝を跳ね上げ、その力でちゃぶ台を勢いよく蹴飛ばし、
結果、ほぼひっくり返すくらいの角度になったちゃぶ台の
上から乗っていた食器が吹き飛び、折角用意した夕飯が
台無しになり、仕方なくため息混じりに食べれそうな部分
だけ拾ってあとは片付けようと立ち上がって新しい取り皿
と雑巾を取りにいく途中に電気式液体蚊捕りの電源ケーブ
ルに足をとられ、体勢を崩して凭れ掛かろうとした柱に肘
をぶつけ、電気が走ったような衝撃に身悶えする、という
ちょっとしたピタゴラなんとかみたいなことを引き起こし
てしまった自分に軽く絶望した。